バースとは船舶が入港したあとに、係留して貨物の荷卸しをする場所(岸)を「バース(Berth)」といいますが、
物流業界においてもこの言葉の引用し、
荷物の積卸しのためにトラックを停車する場所のことをトラックバース、略してバースと呼んでいます。
似たような言葉として、「トラックヤード」があります。
トラックヤードは貨物を運搬する車両が、荷物の積み替えを行う敷地全体のことを指してます。
大量の荷物を扱うトラックヤードにはさまざまな設備が含まれていて、その一つがトラックバースということです。
物流倉庫や工場において、到着したトラックは荷物の積卸しのためにバースに停車する必要があります。
到着したトラックの台数がバースの数よりも多ければ、バースが空くまでトラックは待機しなければなりません。
この待機時間は「荷待ち時間」と呼ばれており、ドライバーや運送会社だけではなく
、物流倉庫、近隣住民にとっても大きな負担になっています。
荷待ち時間はドライバー側でコントロールすることが出来ないため、長時間の待機が必要になることも多く、
必然的に長時間労働となり配送効率は下がってしまいます。
このような状況を少しでも改善するために、2017年7月に荷主(荷物の持ち主、送り主)
都合の30分以上の荷待ちは「乗務記録」の記載対象となりました。
待機時間の記録を義務付けることで荷待ち時間の実態を把握し、
運送会社と荷主の協力による改善への取り組みを促進することを目的としています。
改善施策の一つとして、倉庫作業を含めた全体の所要時間や流れをデータ化して効率化を進めたり、
あらかじめトラックの受入れを予約する、バース予約システムを導入して混雑を緩和する、
といった取組を行う企業が増えてきています。
バースでの荷待ちを解消するために、運送会社は荷主から到着時間の調整を依頼される場合があります。
そうすると運送会社では各ドライバーへその旨を伝達する必要がありますが、
運転中の電話は事故に繋がりやすいうえ、
電話をしても「もう近くへ来ています」「その時間には到着しそうにない」などの無駄なやり取りが発生してしまう場合があります。
また、自社の車両だけではなく傭車(ようしゃ)などを利用している場合は、
自社で使用しているデジタコの設置が難しいため、一括で管理できないといった課題もあります。
現在、多くの会社からバース予約システムがリリースされ、配車管理等と組み合わせてトラック運行の円滑化を提唱しております。
これらのバース予約システムに組み込むモジュールとして、
弊社では、日本大学で特許を取得されたバース予約システムの使用許可を得て、
数々のバース予約システムに対して、バース予約の最適化を実現するモジュールをご提供させていただいております。
当該モジュールは、バース予約システムにおける待ち時間に対する最適化演算モジュールであり、
待ち行列の処理の効率を簡単に向上させる事ができます。
国土交通省はトラックバースシステムの導入の推奨をしております
国土交通省トラック予約システムより抜粋